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社会問題 読書感想

『WORK SHIFT』 読みまして、未来に向けて考えを改めようかと

投稿日:2016年11月26日 更新日:

WORKSHIFT

『LIFE SHIFT』がベストセラーになっている昨今、
今更ですが、リンダ・グラットン著『WORK SHIFT』読みました。

けっこう分厚い本でして、文字びっしり系で400ページ。さすがに内容を全部は覚えてはいませんが、2025年の未来、様々な要因の変化によって働き方が今とは大きく異なる世界で、自分はどう仕事と向き合うかを考えさせられるものです。

テクノロジーの進歩と地球規模での環境の変化による未来予想と、未来でどう「働く」ということに向き合っていくか、が書かれています。自分も未来に備えて考えを柔軟にしておかねば…

本著の中で、一番気持ちが惹かれたのは、『大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ』と題された第4部第10章

これまでの仕事というものは、働いてお金をもらってそのお金を消費して幸せを感じるためのもの。だから、よりたくさんの給料をもらって、よりたくさん消費して、より多くの幸せを感じる。これは当然のこととして、自分も認識してきました。
マズロー先生によれば、人間の欲求は、下から生理的欲求→安全欲求→所属と愛の欲求→尊厳欲求→自己実現欲求と5段階に分かれていて、低次の欲求が満たされるとはじめて高次の欲求を満たしたくなるという説があります。

お金を稼ぐというのは、住む場所や食を確保するという意味で、安全欲求とみなされます。

しかし今後、どんどん高次の欲求が求められ、仕事に対してもお金をもらうことで生活の安心を満たすだけでなく、自己実現されないのであれば、その仕事をしていても満たされなくなっていきます。給料が25%増えても、幸福感や満足感が得られなくなる。そんな世の中になっていきます。というか、もうそんな世の中になってますよね。

「従業員は会社のものだ!会社のために働くんだ!」なんて考えはもう埃をかぶってます。自分もこれまで、「この仕事は何になるのかよくわからんし、楽しくもなけりゃ、やってる意味ねーだろー」という仕事はやってて嫌でしたし、避けてきました。給料が高かろうが低かろうが、楽しければ満たされて、一生懸命取り組んだことが世の中の何かに貢献できてこそ幸せを感じます。

日本が欧州に比べて働く時間が長く生産性が悪いとよく言われますが、働いている人が楽しいと感じて、一生懸命とりくめるような満足感のある仕事であれば、ブラックだろうがなんだろうが、給料の高い低いに関わらず、ガンガン働いて成果も上がりやすくなるんじゃないでしょうか。

どうしても、所属する会社という枠の中でしか働けないから、本当に心からやりたい仕事ができずに苦しいのであって、発生する案件ごとに参加するスタイルなら、自己実現の欲求を満たす働き方が、、実現可能なのでは?「この仕事やりたい人いるーー!?」「はい!私やりたいです!」みたいな。

そんな面白い社会になるといいなぁと、勝手な妄想をして、やってくる未来に備えましょう。

『LIFE SHIFT』も読まねば

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