週刊文春2016年12月15日号掲載 前号から2週連続で掲載された、ユニクロ潜入記事のつづき読みまして。
前号の記事は「ユニクロの感謝祭シーズンって忙しいよね」的な、キャンペーンシーズンに忙しくなるユニクロの仕事、くらいの内容にがっかりしまして、「2週連続掲載ってことは、2週目なにか大暴露があるのかも!」なんて期待しましたが、結局2週目もがっかりでした。
「ユニクロ帝国の光と影」と題されたこの連載ですが、影の部分はどこいっちゃったんでしょう…(*´・ω・)
2週目の記事内容としては、ユニクロ潜入記事掲載の週刊文春が発売された日、潜入取材していた横田さんが、潜入がバレてバイトを解雇される1日を追ったドキュメンタリー、というところでしょうか。
ファーストリテイリング本部の人事担当が店にやってきて、記事のことを聞かれ、退職する意思はないかと聞かれ、そして論旨解雇される。そんなことは関係なく、今日もお店は大忙し…
潜入取材という方法。
記事の内容はどうあれ、横田さんが1年以上も本名を隠してユニクロでバイトとして働いて潜入取材をするということに、驚きを覚えました。経営者を目指す人が、ノウハウを学ぶために人気の店などでバイトとして働くっていうのは聞いたことありますが、取材で実際働いてみるという本気度がすごいです。
ほかの企業のことも記事になるのなら是非見てみたいです。広告代理店とか大手新聞社とかテレビ局とか病院とか。そういう仕事につかないと見れない現場って見てみたいですね。ただ、悪いことだけじゃなく良いことも。
潜入取材があなたの会社だったらどうしますか?
逆に、
もし、自分の会社に知らないうちに潜入取材が入られていたらどうしますか?
横田さんの場合、潜入取材発覚後、ファーストリテイリング側は論旨解雇という形をとりましたが、あなたの会社ならどうでしょう?
厳しめの懲戒解雇にしますか?それとも、そのまま働いてもらいますか?
会社の労働規則によるところもあるでしょうけども。
今回、そこまでではなかったものの、ここまでネットで拡散される社会になると、雑誌だろうがネットだろうが、ネガティブなことを書かれて、それが注目されると、どうしてもその点だけがピックアップされてネットで拡散されて一人歩きして、伝言ゲーム式に尾ひれがついて大炎上になりかねないなぁと。あることないこと書かれて言われて。
横田さんのユニクロの記事の場合でも、店が人手不足で忙しくてまわらないし、ミスすると上長からの怒号が飛ぶし、働くには辛い会社だ、みたいな面が押し出されていますが、ユニクロという安価である程度質のいい服を家の近所で購入できて嬉しい人や、ファーストリテイリングという企業が雇用を生み出しているのも事実なわけで。
となると、むやみに会社のイメージをマイナスにするような動きをされると、ましてや週刊誌に記事を掲載するような記者ともなれば解雇というのは企業としては妥当な選択ではないでしょうか。