かのスティーブジョブズさんが、Flashに三行半をつきつけてから、早5年が経ちました。
ブラウザがFlashへの対応を変更
過去、ちょっとでも動きがあったりリッチコンテンツだったりは、Flashを使ったものばっかりだったものです。企業のスペシャルサイトしかり、バナー広告もしかり。人の注意をひくために動きのある広告にするためにFlashを使うのが常套手段でした。
PC版のYahooのトップページにも、バッキバキのFlash広告をのせています。
しかし、いよいよ状況がかわってきたようです。
ChromeでみたYhooのトップページ。
いままでは、Flash広告が自動再生されていましたが、見てるこちらの意思でクリックしないと再生されなくなりました。
Safariで見た場合だと、自動で代替画像に変わって…
マウスオーバーすると、Flashを再生していいか聞いてきます。自動再生するかは環境設定で変わってきます。
Chromeの場合、いったん再生した後、ページを読み込みなおしてもプレイボタンが表示されますが、Safariの場合はいったんFlashを許可するとそのページでは自動で許可されます。キャッシュを消すとFlashの自動再生は止まります。これもSafariは環境設定で再生許可サイトを変更できます。
2015年はじめには、動画サイトYoutubeもFlash動画ではなく、HTML5動画をデフォルトにすると発表しました。
YouTube Engineering and Developers Blog: YouTube now defaults to HTML5 <video>
iPhoneの普及がFlashを終わらせた。
iPhoneでおなじみ、AppleのスティーブジョブズさんがFlashを嫌っていたのは有名なお話。iPhoneを開発するうえで、セキュリティの問題やらタッチ操作にFlashが不向きやらと理由を挙げています。
そのFlashに対するジョブズさんの声明文がAppleのサイトに掲載されています。
iPhoneサイドは登場時からFlashを嫌う一方で、Android端末はフツーにFlash対応していました。
しかしiPhoneやiPadの人気におされて、Flashもじょじょに勢力が弱くなっていきました。Webコンテンツを提供する側としては、iPhone・iPadユーザーに見てもらえないと意味がないところまで追い込まれて、Flash以外の手を使わざるを得ない状況に変化していきました。
もしAppleがiPhone戦略で失敗こいて、iPhoneがここまで普及していなかったら、Flashはまだ元気に活躍中だったでしょうか。
しかし今になってみると、Appleの嫌Flashがあったからこそ、リッチでも軽いWebコンテンツが普及した感があります。
Webの一時代を築いたFlashを終わらせたiPhone。恐るべき力です。