アメリカはシカゴで有数の老舗デパートであるマーシャルフィールドをご存知でしょうか。
Marshall Field (マーシャル・フィールド)という人物が1865年に創設しました。
ところが1871年に大事件が起きます。
牛小屋から出た火がシカゴ全域に広がり、10万人もの人が家を失う火災となり、シカゴ一面は焼け野原となってしまいました。街で商売をしていた人たちは火災の跡に立ち尽くし呆然として、今後どうするか考えていました。
この土地にあらたに店を再建するか、別の土地に移って商売をはじめるか。
商人達のほとんどは、別の土地で再スタートをきることにしました。誰がどう考えても、こんな焼け野原ではいつになったら商売を再開できるかわかったものではありません。
しかしそんな中一人だけ、シカゴに残ると決めた男がいました。
マーシャル・フィールドです。
マーシャルは「これから何度火災が起きても、私はここに残って必ず世界一の店を再建してみせます」と宣言するのです。
火災から8年後の1979年。ついにマーシャルは12階建てのお店を建てるまでに再建しました。さらに1914年には20階建の店舗をつくるまでにいたり、当時のデパートでは世界一の店になったのです。
マーシャル・フィールドはその後、生涯資産として4兆円を超える資産を持つまでになりました。ロックフェラーやカーネギーと同様、にシカゴ大学の土地に寄付をしたり博物館に寄付をしたそうです。
彼のように、どんな苦境でも固い決意をもって計画を行動に移せば必ず願望は叶うのです。
今が苦しいからと現実から目を背けて逃げてしまうのではなく立ち向かうことが重要であることを、マーシャルフィールドは教えてくれます。
私もちょっとした苦境に陥ったり、ちょっとしたお金の心配なんかあると、すぐネガティブになりマイナス思考になり前に進めなくなります。
過去、偉大なことを成し遂げた人たちは、つねに成功だけを考えていました。自分もまずは前向きに進まなくてはと考えさせられるエピソードです。