お仕事で、職場の社内的なイベントで使用する動画を制作することになりまして。
CGバンバンのクリエイティブなものではないので、動画の制作自体はAftereffectsを使ってちょちょいのチョイですが、動画の最終着地点がDVDにするという状況になり、お悩みが発生しました。
以前勤めていた制作会社では、動画を最終処理するのにFinal Cutを使ってました。だがしかし、いまの職場の環境にはFinal Cutがインストールされてございません。Adobe CCご一行様がございますので、Adobeの動画最終処理ツールであるPremiereを初体験するか、Final Cutを新たに購入するか(購入するのは会社のお金で、ですが。。。)で悩んでおりました。
Premiereに移行すると不安なの点が、操作性。
Final Cutに慣れ親しんでいたので、またゼロから覚えるとなると、かなり不安。操作を覚えるだけで、眠れない夜がつづくのか。。。加えてPremiereで“何ができるか”、も分かっていません。悩んでもしようがないので、こんな時はとりあえずFinal CutとPremiereを比較できないかと、Google先生に聞いてみました。すると早速、一発目にこの記事にでくわしました。
Final Cut ProからPremiere Proに–動画クリエイターの愛用ツールに異変か – builder by ZDNet Japan
いかにも動画クリエイターっぽい風貌の、キャラの濃い欧米人らしき4人組(欧米人じゃなかったらごめんなさい)が登場するので、なんの疑いも無くこの記事を信じることにしました。
一般ユーザーをターゲットにするApple
上の記事中でも私の心にビビッと響いた言葉がこれ!
「Appleは意識的にFinal Cut Pro 7を切り捨ててXへと変更した。“これが将来だ”と自分たちの将来へのビジョンを一方的に押し付けているが、われわれの現実と連携していない」
「操作性」とか「Premiereはここがいい」という話とは違ってきますが。。。
MacBookAirやiPodやiPhone、iPadなどの製品では、Appleの描く未来を現実に社会に浸透させ、Appleの登場により世界を1歩も2歩も未来へと押し進めたのは、すばらしい功績です。
しかし、ことソフトに関してはどうでしょう。appleの出すソフトでメジャーなソフトはない気がします。iTunesくらいですかね。iTunesもiPodとかiPhoneありきのソフトですよね。
なぜappleの出すソフトが未来をつくれなかったというのは、上の記事からもう一つ印象的な言葉を引用します。
(Final Cut Pro Xへのアップグレードした際に)主としてプロ向けの機能が削減され、より一般ユーザーに近づこうとする印象を持ったという。
スマートフォンという近未来ツールを世界中の一般人に広く使えるようなデザインとシステムを構築した方法を、ソフトにも適応しようとしたのでしょうか。
Appleは過去に同じことをやっちまってる記憶があります。プロ向け音楽制作ソフトLogicです。
Appleは2002年に、Logicを販売していたemagicという企業を買収しました。emagicが販売していた当時のLogicは、protoolsなどのDTMソフトが主流になりはじめた音楽業界でプロに人気の音楽制作ソフトでした。しかし、appleがemagicを買収してから、Garagebandとの連携を強めたりして、いまいちプロに好かれなくなり、いまやプロはAbeltonの方が人気です。
Final CutはもとからAppleのソフトで全く同じとは言えないかもしれmせんが、Logicと同じように、プロ離れがFinal Cutでも起こっているということでしょう。
Premiereで十分使える
上のZDNetの記事を読んで、ビビッときたわたくしは、とにかくPremiereを使ってみることにしました。
プロジェクトを編集する際の画面は、プレビューがあってタイムラインがあってと、とくに使いにくいこともないし、動きもスムーズ。操作もFinal Cutを使ったことがあれば、なにも悩まずに作業できるレベルです。
iPhoneのFlash非対応事件など、切っても切れない関係のAppleとAdobe。同じAはじまりの2企業ですが、私からしたらどちらにもがんばってもらわないと、生きる気力を失うので、今後もがんばってほしいです。