中学生や高校生の時に習った「期待値」という言葉を覚えていますか？
私は覚えていませんでした笑
サイコロを振って「出た目の数×100円」がもらえます。1回サイコロを投げた時の期待値はいくらか？」
という問題です。
例えば1回サイコロを振って、5が出たら5×100円=500円、3が出たら3×100円=300円。
サイコロは1回しか振らないので、1〜6が出る確率は6分の1です。
100円×1/6 + 200円×1/6 + 300円×1/6 + 400円×1/6 + 500円×1/6 + 600円×1/6 = 350円
答えは350円
もしかしたら、サイコロの1が出て100円しかもらえないかもしれないし、6が出て600円もらえるかもしれませんが、期待値としては350円になります。
では金額を上げてみましょう。
あなたは今100万円持っています。
A.半々の確率で、150万円か50万円になる。
または
B.半々の確率で、110万円か90万円になる。
あなたはどちらの儲け話に乗りますか？
リスクを取らないと大きなリターンは得られない！というお話をしましたので、Aの儲け話に乗っかったほうが大きく稼げる気がします。
期待値を計算してみましょう。
Aは50%の確率で+50万円,50%の確率で-50万円になります。
50% × 50万円 = 25万円
50% × -50万円 = -25万円
→+-0
Bは50%の確率で+10万円,50%の確率で-10万円になります。
50% × 10万円 = 5万円
50% × -10万円 = -5万円
→+-0
となり、結局AもBも同じ期待値となり、ノーリスクノーリターンになるのです！
この考え方はなかなか難しいですね。
なので、答えは「この話には乗らない」ですね。
このように、なんとなく額面だけ見るとハイリスクハイリターンぽいけど、意外にも乗っかる意味のない投資もあるので注意が必要です。