テクノロジーの進化によって、人がおこなう仕事がなくなっていく、というようなことが言わるようになって久しいです。
コンピューターやロボット、パソコンができる作業は人がやる必要がなくなる社会に変わってきています。
一方で、人が介在する意義が見直されている時代だと思います。わたくしは仕事柄、「デザイン」という観点で、よくこの点を考えさせられます。
テクノロジーが進化した社会で人が介在する必要性と、デザインにおける人の役割についてfreshtraxの記事に感銘をうけました。
1. “デザイン”の概念がどんどん広がっていく
の最後の一文を抜粋します。
デザイナーの仕事の1/3は相手を理解する事、1/3は解決策を伝える事、そして最後の1/3がデザイン作業である。すなわち、デザイナーの仕事の2/3はコミニュケーションに充てらてれる。
この点は、テクノロジーが進化した今の社会じゃなくても、「デザイン」という仕事はコミュニケーションが重要だとずっと言われていたことなので、今にはじまったことではないかもしれません。しかし、いまやデザインするうえで必須ツールと化したMacも安価にハイスペックなものが手に入り、ソフトのAdobeのCCであれば月々少額を支払っていてばいい時代。テクノロジーが進化し、簡単に「デザイン作業」ができるようになった、ことにより、この「デザイナーの仕事の2/3はコミュニケーションに充てられる」という言葉をしっかりと考え直す必要があると実感させられます。
5. 全ての企業にとってデザインがより重要になる
の最終パラグラフ
企業のトップも、”言葉や数字だけでは説明しきれないけれども、どこか良いと思わせる”何かを理解する事が一つの重要なスキルとなる。これまでは、”センス”や”直感”などの言葉で認識されていたが、それこそが、もしかしたらデザイン的な感覚ではないかと思う。
いち現場デザイナーとしては、これはすごくありがたいお言葉です。デザインは説明できないと意味がありません。でもこの、「どこか良いと思わせる何か」ということがとても重要だと思います。
と、自分に言い聞かせて2016年も精進していきます!