自称コーヒー通としては、行かねばなるまいとずっと思っておりましたが、ようやく行って参りました。ブルーボトルコーヒー。
ブルーボトルコーヒーの特徴としてよく上がるのが、『スペシャリティーコーヒーを、1杯1杯、注文を受けてからハンドドリップするコーヒー』という点。
しかし、そんなの、もはや既存のコーヒー屋(喫茶店)さんでもハンドドリップしてくれる店はあまたあるし、スペシャリティーコーヒーを出すという店も増えたもんですヾ( ゚∀゚)ノ゙
でもこれだけブルーボトルコーヒーが注目されるのには、理由があるのでしょう。それを確認し探るべく行ってきました( ̄ー ̄)ノ
コーヒー提供するまでのシステマチックさ
予想外にビビりました(゚Д゚)
一番びびったのは、コーヒーのドリップ作業がかなりシステマチックに行われているところ。
ハンドドリップして美味しいコーヒー入れるには、常に綺麗な容器にドリップしないといけません。容器の中に前にドリップしたコーヒーが残っちゃってると、味が落ちます。さらに、味を均一にするには、コーヒー豆の量をしっかり計算して、蒸らしたりドリップする時間も均一にしないと、薄くなったり濃くなったりしてしまいます。
コーヒーをハンドドリップすることに、ここまでシステマチックしてることは驚きです。
つねに容器を綺麗に保つために、スタッフがドリップしているカウンターには、特別な洗浄機のようなものが設置されてます。
(オシャレでいけてるスタッフの方ばかりです。(。・∀・)
写真を撮るのははばかられたので、お得意の手描きイラストでどうぞ。
洗浄機のようなところに汚れた容器を押し込むと、水がプシャーっと出てきて1〜2秒で洗浄完了。
さらに、カウンターには、計量器&タイマーが一緒になったacaiaというメーカーの機器が埋め込まれており、豆の量とドリップ時間をキッチリ測れる状態になっています。
画像はacaiaホームページより。
acaiaの計量器。オサレです。
これでどのスタッフが入れても、決まった豆の量と決まった時間ドリップすればいいわけですから、スピーディかつ正確にコーヒーの味を保てるのですね。
コーヒーはとてもデリケートで、その日の湿度や温度によって味が変わってしまいます。ブルーボトルコーヒーは毎日、カッピングといわれる味のテストを行っているそうで、その日によって豆の量やお湯の温度を決めているのかもしれません。
レジはsquareを使用
さすがにといったところで、レジはsquareを使っていました。squareを実際に使ったことがないので詳しくないですが、全店の売上管理を一括で行う迅速さやタイムリーな顧客分析に使えるのではないでしょうか。
ほんとにビビったのはその資金源
注目すべきはその資金源です。
ざっくりみると、Google、Twitter、Instagram、Uberなどから合計4,500万ドルもの投資を決めています。為替にもよりますが、日本円にすると50億前後です。そして、なぜか多くのテクノロジー系企業からの支持を集めています。
図はBloombergより(©2015 Bloomberg L.P)
もともとブルーボトルはサンフランシスコにあり、そこには、テクノロジー系の企業が多く、さらにシリコンバレーで働くテック系の企業人たちもサンフランシスコに多く住んでいるようで、ブルーボトルがテクノロジー系企業に気に入られたことで、ここまで多くの投資をうけることができた要因のようです。
面白い現象です。日本では想像できないビジネスの流れです。
日本でどこまでいく?
さて今後、どこまで日本で拡大するか楽しみですね。日本は、独特の喫茶店文化がいまだに根付いており、「コーヒーを飲みにいく」というよりは、ゆったりした席でコーヒーを飲むという時間を楽しむ傾向が強く、ゆっくり座る場所が少ないブルーボトルコーヒーがどこまで受け入れられるでしょうか(。・・)
これからもし、日本に店舗展開していくのなら、もうすこしゆったり座れる席を増やしてほしいですヾ( ゚∀゚)
ブルーボトルコーヒー、ただの新しいコーヒートレンドではない、新しいビジネスとしてのすごさを感じさせる力がありますね。